店長の石原です。
父・正雄から鳥せい広尾店を引き継ぎ、営業を続けておりましたがこの度、鳥せいチェーンを脱退(脱退は7月末。8月は特別許可で営業し30日に営業終了)し「Meat & Gibier にくじゅうはち」をオープンすることとなりました。よろしくお願いいたします!
新たにオープンする店のコンセプトは Meat & Gibier。私が大の肉好き、というのが正直な理由なのかもしれませんが、十勝は全国的にも特に自然が豊富で農業も盛んな地域です。若どりももちろんその一つではあるのですが広尾町には養鶏場はなく、町に貢献するという点においては弱さを感じていました。「貢献する」と言ってしまっては少し高尚ですが、地方の人口減少に歯止めがかからない中、この地で商売をして生きていくためには、やはり地元を盛り上げ、店がその恩恵を受ける方が自分の将来や安定した経営につながると考えています。すべての原材料を町内から仕入れることは難しいですが、そんな気持ちを地域のお客様が感じられる店づくりを目指していきます。
その中でも力を入れたいのはエゾシカとトナカイです。
エゾシカはジビエ(狩猟により得られる野生鳥獣のうち食用可能なもの)でありますが、エゾシカ料理に力を入れる飲食店は近隣ではほとんどありません。しかしながら近年のエゾシカは猟師のみなさんの工夫や努力により、おいしく臭みも少ない状態で私たちの手に渡るようになっています。定番としておいしいのは牛や豚、鶏なのかもしれませんが、ジビエを食べる文化は味のほかにも楽しさを感じます。広尾町でエゾシカの串をつまみながらワインを傾ける自分を想像してみてください。楽しくないですか?
トナカイの飼育と食肉加工は現在日本で幌延町でしか取り組まれていいないようです。トナカイと言えばサンタクロース。日本で唯一サンタランドとしての認定を受ける広尾町とは関わりの深い食材となります。サンタランドを訪れた人であれば、ほぼ間違いなくトナカイの肉を食べたいと思うのではないでしょうか?これもまたサンタランドでトナカイを食べるという楽しい行為につながります。ストーリーを感じることで、ここ広尾町であればトナカイの肉を何倍もおいしく味わえるのではないでしょうか。トナカイは生産量が少なく、ブロック肉はいつでも仕入れられるわけではありませんが、安定的に提供できる仕組みを構築したいと考えています。開店時はソーセージでの提供となります。
若どりの提供も継続します。
長年、地域の方々に愛していただいた「若どりの炭火焼き・から揚げ」も継続できることとなりました。大量に起こした炭火でじっくり焼き上げる炭火焼きと、カリッとジューシーなから揚げ。こちらも地域の期待を裏切らぬよう、商品開発を進めていきたいと考えております。
父が開業した「とりせい」から続く歴史は45年で幕を閉じましたが、父が築き上げたものを更に大きくするための「にくじゅうはち」です。皆様、応援よろしくお願いいたします!
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